5月14日(日)開催される「SDGsフェスタ」神戸三田エリアのSDGsに取り組む企業様を中心に「地域のパートナーシップで絆を深めて神戸三田を元気に豊かに」というテーマで企画しています。ブースにはさまざまなお店が並びますが、その中で今回ご縁があり、ご参加いただくことになった「篠山アーク」さん。初めて耳にされる方も少なくないかと思います。今回イベントにご参加いただくにあたって、篠山にあるシェルターにお話をへお伺いしてきました。

アークの正式名称は「ARK:  Animal Refuge Kansai  アニマルレフュージ関西」。行き場を失った動物たちを保護し、愛情を持って迎えてくれる里親を探す活動を行っている非営利の動物保護団体なんです。

アークの活動拠点は関西では2ヶ所

現在アークは東京の事務所の他、能勢町と丹波篠山市に大型の保護シェルターを所有しています。今回お伺いしたのは約10年前にできた篠山アーク。三田駅から山間部へ車を走らせること約30分。豊かな自然に囲まれた中に広大な敷地とシェルターがありました。

篠山アーク1

アークの取り組み

「動物保護と里親探しが目的」と一言で言っても、その活動内容は多岐にわたります。保護したあとはまず健康状態をチェックしその子にあった環境を用意。シェルターは各部屋設備が整っており、床暖房に加え、体調に応じてエアコンや特別な食事メニューも管理されていました。

また人との触れ合いや街に出た時にも順応できるように「社会化」のトレーニングなどのケアも行っているそうです。

犬と人間

さまざまな背景の動物たち

それぞれ理由があってアークに辿り着いたワンちゃんたち。飼い主さんが高齢で仕方なく手放してしまったケースや、経済的に飼育するのが困難になったケース、「多頭飼育崩壊」によって劣悪な環境から助け出されたケースなど、一頭一頭にある悲しい背景と、それがすべて人の手によって引き起こされてしまったものというのが印象的でした。

篠山アーク2

全ての動物が譲渡されるわけではないという現実

次の飼い主さんへ繋げたいという思いで取り組んでいるアークですが、それでも全ての動物が新しい家族に出会えるわけではなく、最期をシェルターの中で迎える子も少なくないそうです。

取材風景

日本はまだまだ動物福祉の歴史も浅く、法律や法令も十分ではありません。無責任な飼育放棄をしてしまったのも人間である一方で、アークのように保護活動をしたり、またその動物を引き取って幸せに過ごさせてあげたいと里親になってくれるのもまた人間です。私たちの行動一つで動物たちの運命が変わっていくんだと強く感じました。

アーク奥田さん
マネージャー奥田さん

将来的には病院も備えた総合的な保護施設を目指しています。施設は事前にご連絡いただければいつでも見学いただけます。里親に興味がある方やアークの活動にご興味がある方もお気軽にご連絡ください。

編集室スタッフ

今回施設を見学させていただいて、SNSやネットではわからなかったことや気づきがたくさんありました。アークは非営利、非政治の私設団体なので、活動資金は全て寄付や会費で運営しています。寄付はふるさと納税のように税控除も受けられるそう。支援にもさまざまな形がありますが、自分にできることから始めてみます!